貴重な体験

京都旅行がらみの話を少し。
二日目の日曜日、銀閣寺から哲学の道を通って永観堂南禅寺と移動しました。
時々食べて時々写真を撮って…人は多かったですが、楽しい散歩でした(^^)


銀閣寺へはタクシーで移動したのですが、その時窓の外を見ると綺麗に赤く染まっている木がありました。
特に考えもせず
「桜の木かな?」
と口にすると、友人が
「桜は染まらないでしょ?」
と返してきました。
言われてみれば確かに。桜の木が染まるとは聞いた事がありません。
「そっか…じゃあなんだろうね?」
と話していると、タクシーの運転手が、
「桜だよ。普通の。」
と言います。う〜ん?東京で見た桜を思い出してみます。それでもピンときません。
「特別な種類じゃなくて?」
と聞くと
染井吉野だよ。どこにでもある」
もう一度考えてみても、やはり紅く染まっているような記憶はありません。
運転手の方も京都に来るまでは、桜の木と紅葉は結びつかなかったそうです(出身は長崎という事でした)。
そういえば屋久島の杉も、特別な種類の杉というわけではなく、屋久島で育つと特殊な成長の仕方をする…と聞きました。
京都の桜も、盆地という特殊な気候の中なので綺麗に染まるのかもしれないね…などと話をしました。


そして今朝、電車の中から何気に外を見ると、若干茶色がかってはいますが紅く染まっている桜の木があります。
今の会社に勤めて数年。その間通勤の経路は変わっていません。
気候はその年によって違うでしょうが、今年になって突然変異を起こすようなものでもないと思います。
つまりは、今まで紅く染まっていても見逃していた…という事になります。
見ているようで見ていない風景がある…そんな事を実感できる貴重な体験をしました。